ブログパーツUL5
SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
CATEGORIES
ARCHIVES
MOBILE
qrcode
LINKS
PROFILE
OTHERS

04
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
--
>>
<<
--

タケとあられのブログ

リタイアした夫婦が、郷里の片田舎で両親の世話をしながら、農業や自治会の仕事に追われ、ゆとりがあるはずだった生活に揉まれながら諦めずに趣味に拘り、二人三脚で生き方を模索する、、、そういう記録を発信します。
白孤の呪いー岡っ引き源捕物控を読む
0

     「白狐の呪い」−岡っ引き源捕物控  庄司圭太著 光文社現代小説文庫

     

     シリーズの1作目だ。先に、たまたま9作目を読んで、作品に惹かれた。その後残りを手に入れて読み始めたものだ。1作目も、先に読んだ9作目も同じように面白い。登場人物が個性的だ。ストーリーが同じような展開を示す。最初に謎めいた事件が起きる。手がかりが少ない中で、一つ一つ丁寧に足で調べ上げて言う、その過程の先にヒントが現れ、解決に至るという、いわばスタンダードな展開だ。問題は、事件の全容が、途中まで殆ど分からない。そのため、どんどん引き込まれていく。組み立てが上手いのだろう。

     時間は余り掛からなかった。続けて読むのが良いかどうか迷う。タケ

    | 読書 | 15:26 | comments(0) | - | - |
    「孤独の歌声」を読む
    0

      「孤独の歌声」  天童荒太  新潮文庫

       

       同じ著者の本は、随分前に「永遠の仔」を読んでいた。いろんな意味で印象が強烈で、当時は人の運命に深く引き込まれた記憶がある。どぎついという印象に似ていた。その時までの自分の運命と比較して考えていたと思う。同じような作品は続けて読めなかった。

       

       かなり年月が経った今、久々にこの本を手に取った。実は、この作品の方が「永遠の仔」より早い作品だった。筆致がよく似ているのも当然だろう。作品では、登場人物が過去の過酷な人生経験を精神的に引きずりながら生きる。過去の悲劇が自分のせいだと責める気持ちと、仕方が無かったと慰める気持ちが錯綜する。そこに、他人との距離を感じて、いつしか孤独を求めるようになる。淋しさと隣り合わせのような秘めた心理が根底にある。

       

       ー抜粋ー

       「淋しさを感じさせる声は、数は少なくても珍しいものではありません。ただこの「淋しい」にも、ふたつ種類があると、アンケートによって発見され、音の質の上でも分けられたんです。ひとつは、淋しくてつらい、或いは悲しい、やりきれない、、、、。これが殆どです。残る、もうひとつ。これは、本当に数が少ないんですけど、、、、、淋しいんだけど慰められる、淋しいけれども励まされる、淋しいけど勇気が出る、、、」

       「淋しいけど、慰められる、、、」

       「何人もいないんですよ。いないんだけど、これ偶然なのかなんなのか、あとでへーって思いましたけど、ここにあてはまっている人は、とても多いんです、、、、歌手の人が」

       「、、、、歌っている声だったんですか。」

       「それじゃあ実験になりません。みんな普通に話している声を選んできたんですよ。たとえ外国人の声であっても、エディット・ピアフもジョン・レノンもキャロル・キングも、、、」

       「彼の声は、そこにあてはまるのですか。」

       「そう、孤独の歌声」

       「孤独の歌声?」

       

       作品のタイトルのヒントになる部分のように感じた。スト−リーの展開は切れ目なく続き、結末まで引き込まれるようだ。タケ

      | 読書 | 12:44 | comments(0) | - | - |
      「捨て首ー岡っ引源捕物控(9)」を読む
      0

         捨て首ー岡っ引源捕物控(9)  庄司圭太  光文社文庫

         

         これはシリーズの9巻目だ。昨年の図書館祭りのブックフェアで貰った時代小説だった。これ1冊しかなかった。

         読んだ印象は良かった。面白い。謎解きの手法が、足で集めた情報を手繰っていくもので、説得力がある。予断を許さない考えの岡っ引源次の姿勢が頼もしい。ややもすると、少ない手づるから飛躍した推理で辿り着くという展開ではないのが好ましい。だが、時に、じれったくなる。そのおかげで助かる命も助からないという結末にもなる。罪科を背負う登場人物は、こうした過程で悉く命を失う。

         文章が上手い。繰り返しなど余計な表現がない。会話が多くいが、会話と解説が重複するということもない。結末は、捕物としてはごく一般的な物だが、最後まで読み切らせる面白さがある。

         

         ネットで1巻目から注文した・勿論中古で、ブックオフオンラインだ。タケ

        | 読書 | 19:23 | comments(0) | - | - |
        「烈炎に舞う」を読む
        0

          「烈炎に舞う」  落合信彦  集英社

           

           ハードボイルドのような作品だった。山本一力のあと、何を読もうかと迷った。「楊令伝」は中断している。少し軽めの小説を選んだ。長女が、読み終えている本をまとめて送って来た。その中の1冊がこの本だった。落合信彦の著作を読むのは初めてだった。

           

           文章が大変読みやすい。というより、気取ったような文章表現や描写がない分読み進むのが早い。しかもストーリー展開が早い。

           物語は、グローバルな政治や経済の裏で、いかに早く正確な情報を掴み駆使するかを売りにする企業や、情報エージェントを駆使して国家や体制の転覆すら起こしかねない組織やその仕掛け人を描いた物語だ。詳細には語れないが、時代背景はかなり古い。過去に起こった歴史上の出来事の裏に、体制転覆を狙った策謀があったという前提から書かれた小説だ。

           情報が、いかに重要かということを知らされる。そのためには、人脈のネットワークが必要になる。

           

           作品の中で我が国の有り様が語られる。閉鎖型社会だと。よく理解できる。国家が、社会が、そして歴史が閉鎖的な枠組みで構成されている。国民は自ら変わることが出来ない。その代わりに閉鎖的な社会で生きる術を身に付ける。国際化などといっても本質的には変わらない。せめて若い世代が変わることを選択しなければいつまで経っても閉鎖的だ、という。

           

           情報戦から命のやり取りにまで発展する。それが実に迫真の展開だ。この辺りの描写は上手いと思った。タケ

          | 読書 | 22:22 | comments(0) | - | - |
          「かんじき飛脚」を読む
          0

            「かんじき飛脚」  山本一力著  新潮文庫

             

             山本氏の作品を読むのは、これで2作目になる。面白かった。時代小説で扱うテーマがいろいろと趣きを変えて詳しく語られる。発生する事件を見事に解決するパターンは毎回同じようだが、その仕掛けが面白い。ある程度は想像できるのだが、ここでという場面の展開がまた面白い。具体的なことが触れないようにするが、巻末の解説に、読後の感想にピッタリする説明文があった、それを照会したい。

             

             評を記したのは趣味の読書家で有名な児玉清氏だった。

             「おもしろくて、人間の温もりが、じんと胸にしみこむ、しかも江戸時代のさまざまな未知の部分を丹念に且つ存分に教えてくれる。さらには男っぽく骨太で、その上に滅法熱い作者の魂がじんじん伝わってくる。」とういうことだ。

             

             詳細な調査と、どんでん返しの仕掛け、随所にちりばめられた人間の温かさの表現は上手い。タケ

            | 読書 | 16:39 | comments(0) | - | - |