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タケとあられのブログ

リタイアした夫婦が、郷里の片田舎で両親の世話をしながら、農業や自治会の仕事に追われ、ゆとりがあるはずだった生活に揉まれながら諦めずに趣味に拘り、二人三脚で生き方を模索する、、、そういう記録を発信します。
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地域作り視察研修会
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     2019.3.14(木)雨のち晴れ。明け方から雨になった。ところが、今日の目的地である島根県雲南市へ向かう道中、天気は回復して晴れになった。当地の日中の天気は分からない。帰着頃は曇り空だった。昨日から冷え込みが厳しく、出発に際しては着込んで寒さに備えた。訪問先では、中山間地であり気温が低く、昨日に降った雪が溶けずに残っていた。だが、バスの中や屋内では蒸し暑くなった。

     

    ☆雲南市へ

     

     何故雲南市かと言えば、この地域では10数年前の広域合併時から、現在の体制に切り替えて、以後様々な紆余曲折を経て成功事例となっていたからだ。全国的にもモデル地区として注目されて、視察訪問が絶えない。

     わが町も将来的に高齢化や人口減少が懸念されている。一方、地域として求められている防災や福祉面の改善取り組みはあまり進んでいない。地域づくりは行政だけでなく、地域住民にとっても不可欠な取り組みになっており、早期の検討着手が求められている。そういう観点で、役場の企画財政課が企画した視察研修だった。一般住民への募集と自由参加のため、参加希望者が果たして地域づくりにどれほど貢献できるか、疑問を感じながらの参加だった。観光で終わらないかという懸念だ。

     

     我が家ではあられと私の二人が参加した。私には、明確に課題意識がある。わが町のように動きの進まない場合にどういう手法が考えられるか、そのヒントを得たいと考えた。参加者は30名に及んだ。町のバス2台に分乗した。顔ぶれは、ほぼ高齢者で、平日暇な人達だ。果たしてこれらの人達が町興しの発想を持っているだろうか。観光ではないのだが、と訝る。

     

    ☆雲南市

     

     面積が553.2k㎣でわが町の約10倍の面積だ。市全体が中山間地域で、全域で過疎指定を受けている。そうした現実に危機感を抱き、H16年の合併に伴って町づくり運動を展開した。合併前の6町村が現在は小学校区単位でまとまり、30の小規模多機能自治組織を構成している。

     

    ☆小規模多機能自治

     

     地域内のことを「自ら考え、実行する」組織で、そうしたことで、地域主体で公共の福祉を担う。行政とも共働し、済みよい地域の形成を図る。

     人口減少による影響は大きい。財政麺は勿論、人材も枯渇して行政機能が果たせなくなる。それを住民が自立して、自分たちに直接係る事項は自分たちで解決する仕組みを考えたということだ。行政と自治組織は補完し合って運営される。役場が公助を担い、自治会が自助を担う。小規模多機能自治組織は、自治会と役場の間で「互助共助」の役割を担う。

     

    ☆新市いきいき会

     

     30の自治組織の一つで、「新市いきいき会」の代表から会の説明を受けた。面積は30の組織の中で最も狭く、1㎢未満だ。人口が560名で、神話で有名なやまたのおろち伝説の地だ。この中に5自治会が含まれる。

     説明は、市役所との契約関係、運営上の資金的な面、取り組んでいる事業などについて詳細に亘った。注目したのが、この地域の自治組織の立ち上げが雲南市で最後だったこと、その理由が、元々まとまりが無くなりつつあった地域の反発が強く、組織化までに2年を要した。組織の運営が軌道に乗るまで更に2年を要したそうだ。この会の事例こそがわが町の姿に当てはまるかもしれないと感じた。

     

     説明の後で質疑に移り、私が発言した。わが町のように行政力が弱く、危機感の足りない地域ではどのような取り組みが相応しいかを問う。「難しい問題です。」とその方は同調されるとともに、「出来るところから取り組んで、その影響が周囲に波及するやり方が良いかもしれない。」と言及された。

     組織がまとまる難しさをっ体験された方の発言だった。これまで、抜本的な貝か鵜呑み想定していたため、実現性で行き詰まり感を抱いていたのだが、足元から、出来ることに絞って進めていく方法は、地味で時間が掛かるが効果的かも知れない、という気にさせられた。自治会内での合意形成と取組開始だ。

     

    ☆交流センター

     

     研修会場が新市いきいき会の交流センターだ。交流センターは、各自治会の上層部に位置する公民館だ。かなりの部分で行政の資金補助が得られる。自治組織内の交流や福祉の拠点になっている。運営は常勤と非常勤の職員で行わる、センターが独自に雇用している。人件費や維持管理費用は行政からの補助金で賄われている。常勤の会長の下には、各自治会代表者が副会長として就く。

     

    ☆山里かふぇ「はしまん」

     

     研修の後、バスで古民家を利用した農家レストランに向かった。全員で定食を頂くが、まさに地元野菜ばかりで精進料理のようだった。恐らく、日ごろは住民が集う場所になっているのだろう。

     町並みは、道路が全て石材を敷き詰めた整然とした観光地だった。人気がない。それだけに、住民の意識が高くなっているのか、出会う人ごとに挨拶される。

     

    ☆菅谷たたら山内

     

     昼食後、40分ほどバスで走る。雲南市の中ほどから南端まで走ったことになる。到着したのは、松江の名士、田部家がかつて財を成したたたら場だった。日本で唯一現存する約170年前の「高殿」の見学だった。

     昨秋、伝統工芸展で松江市を訪れたとき、ついでに田部美術館に寄った。その田部家だ。巨大な板葺きの建物の中に高殿が残されていた。建物の梁も太い。表面が土で塗り固められて、熱対策が取られていた。熱を考慮すれば、梁が高くならざるを得ない。

     ガイドの方の説明を聞く。砂鉄と炭を入れる高殿には、両側に送風用の管が何本も通されている。それらは一本の太い筒に集められ、その先は地面に潜っていた。近くを流れる川に設置した水車の力で、地下に埋設された管を経由して送風される仕組みだと聞く。3日3晩溶かし続けるそうだ。火の色を観ながら送風をコントロールする番が二人、6人体制で1時間ずつ交代するそうだ。高殿の周りには、3日間の作業に間に一休みするスペースが設けられ、それらは、役によって区分されている。

     ここで集合写真を撮影した。近くに巨大な桂の木があった。樹齢200年というが、当地ではたたら製鉄と縁が深い樹木だというが、、、、。

     

    ☆波多交流センター

     

     たたら山内からまたバスに乗って走る。最後の訪問地は、波多交流センターだ。30組織の中で最も深刻だと思われる地域だった。人口が309人で、面積が25.72㎢だ。高齢化率が52.22%で限界集落化している。このなかに16の自治会が含まれる。機能しなくなってもおかしくない。

     この地域では、過疎化の進行で最後のスーパーマーケットが撤退して、地域内での生活物資の購入が出来なくなったことが協議会立ち上げのきっかけになった。従って、雲南市への合併とは直接関係がない。

     

     この組織の「地域づくりビジョン」は、重点課題を5項目に絞った。)漂辧↓買い物、8鯆漫↓せ唆函↓ジ鯲だ。,蓮⊇嗣吋ードを作成して避難訓練と防災研修を実施、体制整備を行う。△蓮交流センター内にマイクロスーパーなるマーケットを併設して、背一括物資の販売を行う。3は、「たすけ愛号」という車で送迎をおこなう。電話予約で、無料サービスを行っている。ドライバーは、交流センターの常勤職員が交代で対応している。い蓮地域内にある温泉の活用とEM石鹸作りだ。石鹸はまだ商品化が出来ていないそうだ。

     

     石鹸には面白い話があった。何故石鹸作りに取り組んだ背景は、下水未整備地区で排出される米のとぎ汁を出さない取り組みを思案した結果だという。米のとぎ汁があ、EM菌の活性剤になるそうだ。そこから、廃油を使って石鹸作りに着手したという。

     温泉には、宿泊設備が無かった。そこで私が民泊推進を考えてはどうかと提案した。だが、そこまでは住民の協力が得られないようだ。

     イ蓮△海譴らの課題で、過疎化の進行を食い止めるための方策を協議中だそうだ。地元出身者に協議会報を送付して寄付を募る取り組みを実施中という。IターンやUターンを期待する狙いもある。

     協議会の副会長さんから熱のこもった説明を聞くにつれて、何とか限界集落に活気を取り戻そうとする熱意と努力を感じるのだった。我々が、のんびりと日々を過ごしているような気がしてならない。

     

     行きも帰りも2時間、途中の山間地の移動も2時間ほどで合計6時間バスに揺られた。研修では2時間半ほど熱弁に耳を傾け、メモを取る。かなり疲れて帰宅した。夜、ブログにまとめる気力は湧かなかった。タケ 

    | レジャー・探訪 | 10:40 | comments(0) | - | - |