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タケとあられのブログ

リタイアした夫婦が、郷里の片田舎で両親の世話をしながら、農業や自治会の仕事に追われ、ゆとりがあるはずだった生活に揉まれながら諦めずに趣味に拘り、二人三脚で生き方を模索する、、、そういう記録を発信します。
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「フェイスレス」を読む
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    「フェイスレス、警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結」  沢村鐵 中公文書

     

     作品の題名はあまり考えなかった。副題に惹かれて買ったようなものだ。読後感は、スッキリしないという気持ちだった。

     

     冒頭殺人事件が発生する。爆殺だ。犯人捜しで所轄が始動するが、サイバーテロとの関係で本庁から部隊がやってきて対策本部が立ち上がる。某国のスパイという要素が出ると公安が絡み、捜査体制が拡大する。

     

     一方で捜査側の思惑とは関係なく事件が拡大する。殺人現場となったある大学の研究室と、そこの助手や海外からの研修生が舞台となって謎解きが進行する。そういう設定だが、ストーリーの展開に読者はスッキリしないものを感じるだろう。人権擁護派とそれを弾圧する勢力が対立する構図が背景に伏せられて、後出してストーリーの本筋に絡んでくる。サイバー攻撃などのややこしい話がますますややこしくなる。ストーリーの展開を複雑にすればするほど説明が多くなる。読み進みながらそれに飽き飽きした。

     

     最終的に殺人は手違いで起きたものとされ、サイバーテロの首謀者や事件を背景で操っていた人物の特定がないまま物語が終わる。これが最も面白くない。黒幕や首謀者を明かさないという手法は、今後続編を書き、その中でも対立軸とするのかと思わせる。

     

     単純に見た事件の核心が段々ややこしくなって、そのつじつま合わせでますますややこしくしているようだというのが私の感想だ。

     ところで、フェイスレスという言葉で認識を新たにしたのは、人の顔が覚えられないという障害のことだ。顔認識が出来ないため、身に付けたものや声で人物を特定するそうだ。だが、題名であるこの言葉が物語とどう関係するか最後まで分からなかった。

     

     事件の中心にいる研究所の助手がこの障害を抱えており、やがてすべてを動かしていた真犯人がこの人物だということになるのが落ちだろうと想像した。そうであれば、タイトルの意味が見えてくるのだが。タケ

    | 読書 | 06:59 | comments(0) | - | - |